心理学系大学院へ行こう

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相関係数の大きさの基準

ギルフォードの基準: 英語表現メモ。

相関係数は効果量の一種として解釈されるべきであり,数値そのものは有意とかに関係ありません。このような相関係数の大きさの基準として,日本では,Guilford (1956)がよく引用されます。オリジナルは1942です。英語での説明を検索したいときには,「Rule of Thumb, Correlation coefficient」という用語を使うのがよいでしょう。

相関係数  表現
.7 - 1    High (高い)
.4 - .7   Moderate (中程度)
.2 - .4   Low (低い)
.0 - .2   Negligible (無視できる)

※マイナスの場合も同様

ただし,ギルフォードの基準をアホみたいに大事にしているのは日本だけです。相関係数に限らず,効果量の基準は他の研究者も多く提案しており,「状況によって適切に解釈すべき」という態度が正解です。ただし,決して「都合のいいように解釈する」ことにならないように気をつけましょう。

[2018.2.2 追記]

海外(という括りが正しいのかわかりませんが)では,

1.0 Perfect linear relationship
0.7 Strong linear relationship
0.5 Moderate linear relationship
0.3 Weak linear relationship
0.0 No linear relationship

上のほうが一般的な気がします。
一般的なウェブサイトにもこっちの方が載っている気が。