2009-01-01から1年間の記事一覧
ルネッサンスジェネレーション09(11.14)と、ERATO下條潜在脳機能プロジェクト終了シンポジウム(11.15)、に行ってきました。 二日続けて下條デイだったわけです。 まず、RG。 ゲストが、インフレーション理論の佐藤勝彦先生、東大の野矢先生、あとファン…
やさしいPDPモデルの話―文系読者のためのニューラルネットワーク理論入門(新曜社) 守一雄 いまさら、PDPモデルの本の紹介です。 出版されたのは、1995年と、今からもう15年近く前になりますね。 PDPモデルとは、並列分散処理モデル(Parallel Distributed …
SPSSで因子分析しようとすると,手法の中に主成分分析というものがあります。これ実は,因子分析ではないのです。気をつけて、ということで。 因子分析とは, 「予め因子数を決め、その因子内の内部整合性を高めていくための手法」です。 主成分分析とは, …
日心に行ってきました。京都です。京都なので、メインは観光です。遠くの学会は、イコール観光ですよね。 発表やシンポジウムはこれでもかってくらい聞きませんでしたので、レポートすることはありません。大会に参加するのにも費用がかかるのは以前に書きま…
現代心理学入門―進化と文化のクロスロード(川島書店) ★★★☆☆ 西本 武彦 (著), 福澤 一吉 (著), 越川 房子 (著), 大藪 泰 (著) 今回の紹介は簡単です。 早稲田大学文学研究科、心理学コースを受験する方は買ってください。 受験しようと思っている方はわかる…
学会って雑誌って何?みたいな話をしようと思います。 学会とは、同じ分野の研究をしている人たちで作った会のこと。勉強会や研究会のちゃんとしたバージョンであるにすぎない。ちゃんとしたバージョンだから会則とか会計とかがしっかりしています。まあ、た…
心理統計の基礎5 分散分析おまけ 分散分析って平均値の比較なのになぜ分散分析というのでしょうか? それは! 分散が重要だから。は,間違ってないけれど,説明不足。 各水準の平均値の分散を,誤差の分散で説明できるか否かを判断の基準にするからです。 群…
論文の教室―レポートから卒論まで (NHKブックス) 戸田山 和久 大学に入ったらとりあえずこれを読め。 と言えるくらいのかなりのお役立ち本です。 レポートの書き方が解る。点数が上がる。単位が貰える。 という実用的な面を超えて必要なことがしっかり書かれ…
”大学院に行きたい”と漠然と思っている方向けに,大学院ってどんなところなの?という疑問に答えておきましょう。 大学院とは“研究をする場所”です。研究とは,勉強ではありません。今まで蓄積されてきた知見をもとに,“新しい”考えを主張することが研究です…
4.三群以上の平均値の比較(分散分析) ※2017年6月,全面的に改訂しましたよ。 ※2017年12月,図をひとつ追加。 三群以上の平均値の比較の検定には分散分析を用います。たとえば、「指導法(A, B, C)の違いが,英語の成績に影響を与えるのか?」をということ…
3.二群の平均値の比較(t検定) 2群の平均値の比較にはt検定を用います。t検定は,t分布やt値ってものを使うので,t検定と呼ばれますが,そんなものを知らなくてもt検定は行えます。なので,とりあえずt検定の使い方のみを説明します。 t検定は,統計的仮説…
2.統計的仮説検定 母集団とサンプリングについては,別で解説します。ここでは,仮説検定の手順のみについて説明します。 統計的仮説検定の手順 心理学実験の目的は,なんらかの要因(独立変数)によって,なんらかの従属変数が”影響を受けた”こと,つまり,…
1.記述統計量 平均値 (Mean or Average) = (データを全部足したもの)÷サンプル数 分散 (Variance) = {(データ−平均値)^2を全部出したもの}÷サンプル数 標準偏差 (Standard deviation) = 分散の平方根 (√分散) 他にもたくさんありますが,これらが…
数学大嫌いの文学少年のために,細かいところを飛ばして,心理学統計の基礎を(概念だけ)まとめました。これらの説明の対象は,「むずかしいことわかんなくていいから,とりあえず使いたい,でも,そもそも意味わかんない」ってヒトです。 初稿:2009年02月…