心理統計メモ
Bonferroniの方法のコンセプトは,検定の数だけ有意水準を厳しくしよう!というもので,これはこれでOKなのですが,統計ソフトでBonferroniの多重比較をおこなう場合に注意するべき点について共有します。 統計ソフトでBonferroniの多重比較を実行した場合(…
統計学者の業績稼ぎかお金稼ぎか暇つぶしか,あるいはただのマウンティングか,統計的仮説検定・p値攻撃はなかなかやまないようです。こんなのに踊らされるのはよくありませんね。 正しく使えばいいだけなんです。 ある理論やツールを間違って使っている人を…
効果量,検定力,検定の多重性のはなしです。以下のURLから,フリーで読めます。臨床の方(特に神経心理学)向けですが,効果量や検定力が「なぜ大事なのか」を具体例とともに解説されていますので,初学者のみなさんにも役立つかと思います。また,検定の多…
2群の平均値差に関する効果量dの算出方法についてt値から算出する計算式。 ・対応なし d = |t| × sqrt( (n1 + n2) / (n1 × n2) ) ※ n1,n2はそれぞれの群内の人数。 ※ 等しければ一緒の値。 ・対応あり d = |t| × sqrt(1 / n) ※ nは1群内の人数
さて,前の記事に書いた,2番目の多重性問題の弊害について詳しく解説します。 まず,「なぜ弊害が大きいか」というと,それはずばり, 「繰り返し数が(尋常じゃなく)多くなりがちだから」 です。検定の多重性は,検定を繰り返すほど,タイプ1エラー(ある…
検定の多重性という問題があります。ちょっと調べなおしたのでメモ。 検定の多重性とは,「検定を繰り返すと,第一種の過誤をおかす確率が上昇してしまう」というものです。第一種の過誤とは,「間違って犯人を逮捕(有意だと判断)してしまう」エラーを指し…
ギルフォードの基準: 英語表現メモ。 相関係数は効果量の一種として解釈されるべきであり,数値そのものは有意とかに関係ありません。このような相関係数の大きさの基準として,日本では,Guilford (1956)がよく引用されます。オリジナルは1942です。英語で…
t分布です。 自由度,1,3,15,30の4パターンを描いています。 それぞれの自由度の■が5%水準のt値の下限値です。 それぞれ左から,1.68,1.76,2.36,6.31です。
対応のある・なしt検定の検定力(検出力,Statistical power)の違いについて,ある方がもちろん検定力が高くなるんですが,具体的にどんくらい差がでるものなのか,見たことないですね。なので,シミュレーションやってみました(執筆している教科書用にで…
2017/12/20 読みやすく改訂 t検定に使うt分布,F検定(分散分析で使用)に使うF分布,なにこれ? t分布(または、スチューデントのt分布)とは 「連続確率分布であり,サンプル数が少ない場合に正規分布をとる母集団の平均を推定する問題に使用される」 F分…
SPSSで因子分析しようとすると,手法の中に主成分分析というものがあります。これ実は,因子分析ではないのです。気をつけて、ということで。 因子分析とは, 「予め因子数を決め、その因子内の内部整合性を高めていくための手法」です。 主成分分析とは, …