心理学系大学院へ行こう

“心理学系大学院へ行こう”では、主に大学院入試対策向けの参考書や受験のための知識を紹介しています。卒論対策にも一読ください。 さらに, 研究者になるにあたって役立ちそうな記事も掲載しています。psychology_ganbaru

認知心理学キーワード



認知心理学キーワード ★★★★☆
森 敏昭 (編集), 中条 和光 (編集)

定評のある有斐閣双書KEYWORD SERIES。
認知心理学は、このシリーズの中では一番良いと思われます。
というか、他の分野が微妙な気が。
認知心理学にはそれだけトピックが確立されているといえばそれまでなんですが、その他のものよりもよくまとまっています。
キーワードが全部で105個。
歴史的なものから知覚と注意、記憶、知識と表象、概念と言語、問題解決、学習と認知発達、そして応用分野というカタチで進んでいきます。
認知に関してはこれとアルマがあれば概論書レベルは全てカバーできるのではないでしょうか。

ちなみに、社会心理学キーワードは後半のトピックの立て方が下手です。
要らないところも多い気がしますが、必要なところはカバーしているでしょう。
最後の何ページかは用語集になっています。
無理やり100のキーワードにした感が否めません。
全体的にはよくまとまっていると思います。

教育心理学キーワードは、認知と編者が一緒なので、少し認知寄り。
後半は殆ど、「教育心理学」って感じなので、受験には必要ないかもしれません。
学校の先生を目指している方はどうぞ。

臨床心理学キーワードは、軽い感じです。
幅は広いですが、一つ一つに関しては少し物足りないところが多いです。
理解を深めるためには「よくわかる〜」の方が向いていると思います。

発達心理学は、立ち読みしましたが、買う気が起きませんでした。