心理学系大学院へ行こう

“心理学系大学院へ行こう”では、主に大学院入試対策向けの参考書や受験のための知識を紹介しています。卒論対策にも一読ください。 さらに, 研究者になるにあたって役立ちそうな記事も掲載しています。psychology_ganbaru

就職先のはなし

前回,週活は難しいと書きました。

さて,そのあたりで,研究者関係の人たちはどのように就職活動しているのか?という疑問もあると思います。簡単です!

1:コネ
2:JREC-IN
3:JREC-INに出ていない募集
4:海外

まず,コネ(先生や自身の知り合いからの紹介)は強いです。コネに関しては,機会の不平等的な悪い面もありますが,だからといって悪いことばかりではありません。研究者はその能力ももちろんですが,だからといって人柄が大事でないわけではありません。研究もできて,人柄も把握している(そして良い)人物を採用したいのは,世の常でしょう。
強く言っておきたいことは,研究者だからといって,人付き合いは怠けてはいけませんよ,ということです。研究能力を高めることは当たり前ですが,自身が10年に一人くらいの天才であると確信していない限りは,人付き合いをして,チームとして研究をしたり,高めあう努力をしたり,たまには偉いヒトの顔色を伺ったりしましょう。

次に,JREC-INですが,これは普通の週活で言うマイナビみたいなものなのでしょうか。登録しておくと,メールが来ます。週活はまだまだ,なんて言ってないで,修士課程のうちから登録しておくといいでしょう。基礎系のヒトはとくに,いかに自分の専門の仕事が来ないかがわかります。
ちなみに,JREC-INに公募が出ていたとしても,事実上意味がないものもしばしば存在します。見極めるのは不可能ですが,落ち込まないようにしましょう。

JREC-INに募集を出さないのは,毎年度(あるいは通年)募集をしている大きめの研究機関か,おそらく関係者だけから選びたいクローズドな募集などです。学会のメーリングリストなどでもたまに公募は回ってきます。JREC-INにも載せていて,さらに関連学会からもメーリスが回ってくると,本気公募なんだなって気がします。

海外からの公募はJREC-INに掲載されることもありますが,それは日本人が窓口になっている場合でしょう。基本的にはがんばって探すしかないと思います。Research Gateという研究者SNSみたいなものでも募集がでていることがあります。

番外編としては,日本学術振興会の特別研究員でしょうか。これはまた別の機会に紹介します