心理学系大学院へ行こう

“心理学系大学院へ行こう”では、主に大学院入試対策向けの参考書や受験のための知識を紹介しています。卒論対策にも一読ください。 さらに, 研究者になるにあたって役立ちそうな記事も掲載しています。psychology_ganbaru

博士学位のはなし

そういえば,もうかなーり前の話になりますが,無事に博士の学位を取りました。このブログを立ち上げたのが修士に入った直後です。世の中的にはなかなか順調に進んでいるのではないかと思いますが,本人の自覚としては,壁だらけです。

さて,一部はうちの大学限定の話かもしれませんが,博士学位が降りるまでは面倒なプロセスがございます。まず博士論文を出す前提として,何本かの査読付き論文が公開されていることが必要とされます。その本数とか,英語論文・日本語論文だとか,その辺は学位を出す機関によって結構異なります。

さて,学位を取るためには,博士論文を書きます。文系の学問ではありませんので,こいつの分量に関しては,あんまり問題ではないと思います。書いたら,ナントカ委員会みたいなものに提出し,形式の審査が形式的に,内容の審査はおそらくちゃんとあります。必要に応じて,何度か書き直しやら,リジェクトが行われます。このあたりは,普通の投稿論文と変わらないでしょう。OKってことになったら,委員会でえらい先生が承認→学位交付っていう流れになります。

とっても簡単な流れですが,僕がハマってとても困ったところが,何点かあります。

まず,委員会が月に一回しか開催されない&長期休みの間は開催されない点です。大学ならではのくだらない理由です。次に,うちの大学は心理での審査委員会と,大学での審査委員会の2つを通さねばならない点です。3つ目に,大学のアホな一か月ルールです。これは,正式に申請してから1か月たたないと,すぐに修正して,主査副査がAcceptしても学位を出さないというもの。ふぁっ*!って感じ。

博士3年の夏前に論文を書き上げて,1回か2回の修正で秋にはHAPPY!に終わる予定だったものが,学位が最終的に降りたのは,次の年度の4月でした。

ま,担当教官が委員会に提出するスケジュールを間違えていたのが一番大きなミスでしたが…。計画的に進めたつもりなのですが,本当にいろんな所まで調べて主体的に制御しないとダメなんだ,ということを学んだ一件でした。

博士学位の取得は,就職に関わる大きな問題ですので,みなさまもどうぞ計画的に。